切なかったとき

家の前で 大きなトラックにお婆さんが
あたってしまった
すぐに出て きれいなタオルで傷口を覆った
救急車を呼んで 来るまで付き添った
足の皮が太ももから 全部むけていた
皮膚は 縫ってもらい きれいになった
骨折はなかったが 肩の打撲あり
そこが 痛むらしい
いつまでたっても歩けなかった
足も痛いと リハビリを勧めても
ガンとして 車椅子から離れない

ぜったい歩けると回りの人が思うもだが だめ
そのお婆さんが私に言った
帰ると 又一人の生活するのぜったい嫌

保険会社も打つ手なし

そのうち 認知症が出てきた
有料介護施設に入ることが出来て
病院とやっと離れた
その間に糖尿病もなおり 自分が どこにいるのか
息子の顔も 癌であることも分からなくなった

そして介護施設で最後を迎えた
おばあさんには 痛みは生活の糧だった気がする
寂しがりなのに 一人で5年くらいは過ごしていただろうか

そんな人が これからも なくならないだろう




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by uoom | 2015-12-15 00:10 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 国松 at 2015-12-15 20:02 x
 こ ん ば ん は
おいらも友達から似たような話をきいたことがあります。
介護施設にはいったその女の人は 苦労して大変だったことも忘れて いまが 一番 幸せなときだと 子供たちに 話すそうです。そのひとはいま七十五歳ぐらいだそうです。
Commented by uoom at 2015-12-16 00:55
国松様 こんばんは
やはりそのくらいでしたね
今生きていらしゃれば80歳過ぎですね
息子さんは ぼけてくれてほっとしたと言っていました
甘えられると 辛かったと思います
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